東京工業大学 理学院 物理学系
中村研究室

東京都 目黒区 大岡山 2-12-1

 

研究室の紹介

研究室

普段は、大岡山キャンパスの南5号館の5階の居室で、実験データの解析や論文執筆などを行っています。実験室は、南5号館の4階にあり、実験装置の開発やテストなどを行っています。大型の実験装置の開発の場合は、広いスペースがある北地区のバンデグラフ実験棟で作業を行います。 定期的に、中村研究室の単独ミーティングと、藤岡研究室、関口研究室との3研究室合同ミーティングが行われます。合同ミーティングでは論文紹介を行い、お互いの研究についての相互理解を深める機会が設けられています。

実験

実験は、国内外の他研究グループと共同で行います。実験の対象となる不安定な原子核は、加速器を使用して生成されます。そのため、実験期間は加速器を使用できる期間に限られ、1~2週間ぐらいとなる場合が多いです。加速器を使用している期間は参加者全員で24時間体制のシフトをとり、実験装置の動作や実験自体の様子を監視しています。実験前後の準備や片付けを含めると、1つの実験に1か月ぐらいかかりきりになります。 最近は、主に埼玉県和光市にある理化学研究所仁科加速器研究センターが保有する加速器施設(RIビームファクトリー)で行われる実験に参加しています。特に、2012年に完成したSAMURAIでの実験に積極的に参加しています。中村研究室はSAMURAIで使用される中性子検出器NEBULAの開発を担当し、SAMURAIでの実験に大きな貢献をしています。

解析

解析とは、検出器から得られる電気信号の大きさとタイミングから原子核の不変質量スペクトル等の物理学の情報を引き出す作業です。具体的には、実験中にそれぞれの装置から取得した情報から必要な情報を取得するプログラムを書いて行います。中村研究室では、プログラム言語としてC++を用いています。プログラムは個人個人の独自性が認められており、研究室の各々が自分のプログラムを作成しています。また定期的な中村研究室のミーティングや、共同実験グループの方々との定期的なミーティングで意見交換をし、プログラムだけでなく、解析そのものの知識を深めていきます。

学会、研究会

年2回、3月と9月に行われている日本物理学会年次大会の他、国内国外の様々な研究会や学会に参加する機会があります。